住宅ローンの老後破産って?原因と回避方法を解説

本記事では、住宅ローンの老後破産について、ご紹介していきます。

研究所長

住宅ローンの老後破産とは、何らかの理由により、お仕事の定年により引退した後、住宅ローンを支払うことができず、破産手続きをして、資産を失うことです。

昨今では、コロナ禍や物価上昇ということもあり、住宅ローンの破産が増加しています。

よって、住宅ローンの老後破産の大きな原因や対策について、ご紹介していきますので、ぜひ、今後の参考にしていただけたらと思います。

この記事でわかること
  • 住宅ローンの老後破産の原因
  • 老後破産を回避するための対策


目次

住宅ローンの老後破産の原因について

住宅ローンの老後破産には、日本の経済状況にもよりますが、ここでご紹介するのは、個人に起こりえる原因をご紹介していきます。

原因は、大きく分けて3つとなり、以下の内容をご紹介します。

老後破産の原因
  1. 住宅ローンの支払金額
  2. 住宅にかかる経費やそれ以外の費用
  3. 月々の収入

住宅ローンの支払金額

住宅ローンには、1年ごとに金利が変わる変動金利ならびに、3年、5年、10年、35年の固定金利があります。

変動金利については、契約する銀行にもよりますが、3~10年の固定金利は、固定契約年数が終わると、ほぼ100%の確率で金利が上がってしまうのです。

よって、10年固定の住宅ローンを組んだとしても、最低3回の金利上昇を体験することになります。

不動産購入の平均年齢は、購入物件の種類にもよりますが、35~45歳と調査されていて、それから35年経過すると、ローンの完済予定は70~80歳になるのです。

年金のみで収入が下がっているにも関わらず、支払いは高いことから、住宅ローンが支払えず、老後破産の原因の1つと言われています。

住宅にかかる費用やそれ以外の費用

住宅には、住宅ローンが終わっても支払う費用がたくさんあります。

戸建の場合ですと、長年紫外線や雨風にさらされてきた外壁や屋根について、雨漏りを防ぐための塗装工事やマンションの場合ですと、月々の管理費や修繕積立金、駐車料金などを支払わなければいけません。

それ以外では、高年齢ということもあり、病院へかかる費用や車の維持費なども支払わなければいけないため、お仕事をしていた頃に比べて、下がってしまった年収では支払うことができず、老後破産の原因の1つとなります。

月々の収入

上記の2つでもご説明している通り、お仕事しているころと比べると、ほとんどの方の収入が減ってしまいます。

研究所長

年々物価が高騰し、ガソリン代や電気代、食材なども高額となっているので、各家庭には大打撃となっているのです。

退職金も当てにならない時代の中、住宅ローンを支払うために貯金を出すも、全て支払うことができず、年々苦しくなり、最終的には破産という道をたどるようになってしまいます。

話は反れますが、給料は上がらないのに、年々商品の値段が上昇していくのは、どうにかしてほしいものですね…。

住宅ローンの老後破産を回避するための対策

ここからは、住宅ローンの老後破産を回避するための対策を4つご紹介していきます。

詳細は以下の通りです。

老後破産の回避対策
  1. 住宅ローンの早期返済
  2. 生活費の見直し
  3. 不動産の売却
  4. 年金以外の収入の確保

住宅ローンの早期返済

「住宅ローンの支払金額」でもご紹介した通り、不動産購入の平均年齢は、35~45歳と働き盛りのご年齢となっています。

研究所長

購入の際は、頭金を多く出したり、元気なうちに早めに返済をしたりしておくことをおすすめします。

ローン返済が終わるであろう70~80歳は、体もなかなか動かず、怪我や病気のリスクも若い方と比べ、高くなっていますので、落ち着いて暮らすためにもボーナスや月々の収入から少しずつ貯金し、まとめて返済しておきましょう。

お子さんの教育や旅行などの費用もあると思いますが、無理のない範囲で節約をして、後々にラクになっていくような生活ができればと個人的には思います。

生活費の見直し

高年齢になると、ほとんどの家庭がお子さんも家を出て、1人暮らしや結婚している方が多く、自分たちのこと以外にお金を使うことはほぼ無いと言えるでしょう。

研究所長

夫婦2人で使うお金だからこそ、月々削減できる支出は抑えて、住宅ローンの支払いにあてていきましょう。

貯金で一気に支払ってしまうのも1つの方法ですが、老後は何が起きるか分かりませんので、一部貯金を残し、極力月々の支出を抑えて、住宅ローンを支払う行動を取ることも対策の1つです。

不動産の売却

上記でもお伝えした通り、高年齢になると、お子様も家を出て、ご自身の力で生活をされている方が多いと思います。

ご家族で住んでいた分、広いお部屋と思いますが、2人で住むには広すぎると判断される方も多いでしょう。

住宅ローン残金と月々の収入、支出を見て完済が遠い先となるようであれば、売却してしまい、2人で十分に住める賃貸に引越という方法もあります。

地域にもよりますが、物件を選ばなければ、住宅ローンの支払いの半分で暮らせる賃貸も存在しますので、売却して、生活費として確保しておくことも対策の1つです。

年金以外の収入の確保

最終手段に近いですが、削減できる支出も無く、仕事をしていた時よりも収入が低い

かつ、何らかの理由により、持ち家を売却できないという方は、アルバイトやパートなどで、年金に次ぐ収入を得ましょう。

若い頃と比べ、体は素早く動けず、力も衰えてきていると思いますが、持ち家を手放したくないのであれば、働くしかありません。

大変かと思いますが、住宅ローンを完済するために、頑張って働きましょう!

住宅ローンの老後破産についてまとめ

本記事では、住宅ローンの老後破産について、ご紹介させていただきました。

物価が高騰しているこの世の中、住宅ローンの老後破産は他人ごとではなくなってきています。

「収入が上がらないのに、支出だけ増えていく」ほとんどの皆さんが同じような状況です。

住宅ローンの老後破産原因をしっかりと把握し、若いうちに早めの対策をして、落ち着いた老後を暮らせるようにしておきましょう。

人生100年と言われる時代です。

長生きすると思い、自分の住居をしっかり守る行動をしていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次