田舎の実家が売れない!処分のコツと放置しておくことのデメリットとは

田舎の実家が売れない
田舎の実家になかなか買い手がつかず困っている、田舎の実家を相続したもののどのように処分するか困っているということはありませんか?
不動産を所有することにはメリットやデメリットがあります。

ここでは田舎の不動産を所有していた場合に、どうしたら処分、活用ができるのか、放置したときのデメリットなどを解説いたします。


目次

田舎の実家が売れないのは理由がある

田舎の実家がなかなか処分できない大きな理由は不動産の需要と供給のバランスが成り立っていないからです。
不動産の価値が値上がりし、需要が高まる理由にインフラの整備状況が真っ先にあげられます。

不動産の価値は、電車の発着数が多い駅に歩いていけ会社にすぐ到着する、買い物は大型スーパーで一気に品物が手に入る、緊急時に行ける病院が数多くあるなどが需要に大きく影響します。

また、田舎では過疎化が問題視されているくらい不動産が供給されています。
このことにより需要がなく、供給が多いという構造が生まれ、田舎の不動産は処分しづらくなります。

田舎にある実家を放置しておくデメリット

ただ、田舎の実家がなかなか処分できなといっても、放置はしないでください。
放置をすることにメリットはなく、デメリットのみしかありません。
デメリットは多すぎて挙げきれませんが、一部、最近話題になっていることを紹介します。

空き家特別措置法施行による行政代執行

2015年2月に施工された空き家特別措置法により、危険な空き家は役所により強制的に撤去され、撤去にかかった費用を請求されることになりました。
行政代執行までは下記の流れがあります。
行政代執行までの流れ
  1. 役所から特定空き家指定を受ける
  2. 役所から助言・指導がくる
  3. 役所から勧告がくる
  4. 固定資産税の減税措置が解除され、最大で固定資産税が6倍になる
  5. 役所から命令がくる(命令に従わなかった場合、最大で50万円の過料)
  6. 行政代執行
上記の順番で役所から連絡などが来て、最終的には勝手に家を撤去されてしまいます。
そして撤去費用は所有者に請求がきます。

一例ですが、2019年7月に奈良県桜井市でおこなわれた空き家の行政代執行では解体に850万円かかったとして、桜井市は所有者の法人に解体費850万を請求しました。

不法侵入による被害

2022年1月ごろからテレビなどのニュースで報道しているのが、廃屋を興味本位で探索する人の問題です。
有名なのは鬼怒川温泉の廃屋旅館に不法侵入した人間が、室内を破壊したり、落書きをしたり、火をつけたりしたという事件ではないでしょうか。

これは北関東に限ったことではなく、全国的に発生しています。
主に発生しているのは、廃屋での窃盗が一番多いとされています。

廃屋にある蛇口などの金物や電話線などの配線が周辺を破壊されたうえで、売れる物として窃盗されます。
このような状態の空き家を残しておくと近隣の住民の方も不安に思いますので、空き家の放置は極力避けましょう。

売れない実家を上手く処分する方法

売れないからといって放置しておくと後々大変になることがわかりましたでしょうか。
ただ、そうはいってもどうすればいいか悩みますよね。
もちろんすぐに処分できれば一番ですが、簡単にはいきません。

下記は処分の一例です。
処分方法一例
  • 親族・隣地や企業に贈与
  • 空き家バンクに登録して売却活動を行う
  • 売却条件の見直しを行う
贈与をすると贈与を受けたほう、つまり、不動産をもらった人に贈与税という、日本の中でもトップクラスの高い税率計算をする税金が課税されます。
贈与をする場合は、この高い税率を避けるため贈与税に認められている基礎控除110万円を利用します。
(引用元:国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税))

田舎の不動産は評価が低いため、不動産評価が110万を下回ることもあります。
例えば土地と建物の評価の合計が80万である場合にかかる贈与税は、評価80万円-基礎控除110万円で贈与税は0円となります。
売却をする場合は、空き家バンクに登録することや売却条件を見直しましょう。
空き家バンクに登録すると自治体やNPO法人が運営するサイトに掲載してくれます。
売却の依頼をしている不動産仲介会社だけよりも情報拡散の窓口が広がります。

ただ、やみくもに空き家バンクに登録すればいいわけではなく、望まれなない形で情報が拡散してしまうこともあります。
周囲に売却の事を知られたくない場合は注意しましょう。

また、売却の条件を見直してみるのもよいでしょう。

田舎の不動産は価格が高くないため、10万安くするだけで割合としては大きい値引きをしたことになります。
費用がかかるので検討が必要ですが、建物を解体して土地として販売するということも考えられます。
建物がどうしても古く、使えない場合は有効です。

田舎の実家を活用するという方法もある

処分が難しくても、上手く活用する方法もあったりします。
何かしらで人に貸せれば、放置していた際に起こる最悪の事態は避けることができます
活用方法一例
  • 賃貸物件として貸し出す
  • 建物を壊した上で、太陽光パネルを設置する
  • 建物を壊した上で、土地を貸し出す
売るのが難しくても、意外にも賃貸需要があって貸すことができることはあります。
また、人が住むためのスペースでなくても、賃貸需要があることも把握しておくといい案が浮かぶかもしれません。
ただ、建物を貸す以外の方法は、費用がかかるため慎重に検討してください。

最近は都会から田舎へ移住を希望する人が増えてきており、自治体も過疎化を防ぎたいということも相まって、自治体独自の移住支援を行っています。
意外なところにチャンスが転がっているので、実家の地域の政策を確認してみましょう。

活用を考える場合は、費用がかからない空き家の賃貸から検討していくとよいでしょう。

実家の処分は早めに済ませておこう

田舎の実家をどうしていくかということを解説しましたが、基本は処分をする方向から考えていく人が多いように感じます。
自分で管理できない距離に実家がある、忙しいから管理ができないという人にとっては面倒くさいというのが根本にあります。

上手く活用をすることができたとしても、人に貸したりするとどうしてもトラブルが発生します。
ただでさえ面倒くさいと思っているところにトラブルが発生しては余計に管理が嫌になることでしょう。
固定資産税の支払いなども発生し続けるため、売却条件の見直しで処分できるのであればそれにこしたことはありません。
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